前の記事から見てもらえるとより参考になると思いますので、まだの方はぜひこちらの記事からご覧ください。
こんな方におすすめ
- マイホームの購入を検討している方
- マイホーム購入の流れが知りたい方
- 家を購入するときの注意点が知りたい方
契約から住み始めるまで
前回の記事で、私は都内の建売新築戸建てを契約するまでの過程を紹介してきました。
ここからはその先の流れについて記載していくのですが、契約から引渡し完了までが割とタイトなスケジュールで進行していきますので、家の購入を検討している方は参考にしてください。
前回の記事をまだ見ていない方は、ぜひこちらの記事からご覧ください。
売主へ手付金の支払い
住宅ローンの事前審査が完了し、物件を押えることができたのが9/18です。
その後まず行ったのが、9/25に売主への手付金支払いになります。
念のため手付金について説明しておくと、売主へ物件を購入する意思表示として先にいくらかお金を支払うことを指します。
というのも、この段階では物件を押えてもらっているものの、まだ完全な契約を交わしてはいないため、購入者の都合でやめることもできる状態です。
しかし売主としては、もしその人が購入をやめると言った場合に、一定期間他の人に販売する機会を失っていたことになるため不利ですよね?
そのために手付金をいくらか支払っておくことにより、もしこちらの都合で購入を辞退する場合は、その手付金が売主のものになります。
あまりないケースだと思いますが、逆に売主都合で契約できなくなった場合には、手付金の3倍がこちらに払われる(手付金の2倍がこちらの利益になる)という仕組みです。
物件価格によるのですが、私の場合この手付金は100万円でした。
現金一括だったので、100万円を札束を持って移動するというのが初めての経験で少しそわそわしました。
住宅ローンの説明と本審査
手付金を支払った時点では、まだ住宅ローンの本審査が終わっていません。
住宅ローンを利用できなければ、家の購入費用を支払えるはずもありませんので、油断は禁物です。
もし仮にローンの本審査が通らなかった場合、さすがにそれはこちらの都合と言えど意図したものではないので手付金は戻ってくるので、そこは安心でした。
銀行のローン担当者と日程を決めて、改めて住宅ローンの内容確認と本審査の手続きを進めます。
私の場合は、本審査の手続きを10/2に行いました。
そして審査に通ったの連絡を受けたのが10/12です。
ちなみに金利には「固定」と「変動」の2種類ありますが、私は迷わず「変動金利」にしました。
理由としては圧倒的に変動の方が金利が低いこと、そして今後金利が上がっていくことはほぼ確実だと思うものの、そこまで急激なものではないだろうという予想と、固定金利との差分を資産運用していくことによってより資産形成を効率的にできると考えたためです。
内覧会
次の段階として10/11に内覧会を行いました。
※ローン審査との順番は人によって前後すると思います。
内覧会というのは、物件引渡し前の最終チェックと設備の説明です。
不動産会社の方と売主(場合によっては建設会社)、購入者が物件に集まり、傷や不具合の確認をしていきます。
新築と言えど、家を作る過程において傷は絶対どこかについています。
そういったものを内覧会で確認し、傷やへこみ、不具合があった部分について指摘することで入居までに直してもらいます。
私の場合は住み始めてから気づいた傷などもあり、後々指摘して直してもらうことができましたが、基本的には内覧会の時点で伝える方が余計な時間もとられずベストです。
こんな感じで目印を付けて置いて直してもらいます。
傷はわかりやすいのですが、私が気づいたことで以下のような箇所があったので、参考にしてみてください。
- ドアの締まりが悪い
- 網戸の端が取れかかっている
これらは意外と気が付きにくい部分だと思うので、注意深く見ることをおすすめします。
転出・転入手続き
本審査も通り、完全に正式な物件購入契約を結んだら、物件の名義変更手続きに移れます。
手続きは基本的に行政書士へ任せることになるのですが、その際に必要な資料として新住所の住民票と印鑑証明が必要になります。
ここが意外に急かされた印象を受けており、区役所へ行く必要があったのでローン審査が通ってすぐの10/17に会社を休んで行ってきました。
知っておいてもらいたいのが、住民票を移すのと一緒にマイナンバーカードの更新も行うことです。
名義変更手続きに必要な住民票と印鑑証明は、マイナンバーカードがあればコンビニで取得できるようになります。
またコンビニで取得した方が、役所で発行するよりも100円安いのでマイナンバーカードを利用しない手はありません。
今後のことも考え、マイナンバーカードは早めに取得、更新することを強くおすすめします。
ローンの実行と物件の引渡し
手続きを一通り終え、最後に行うのは物件の受渡しです。
10/25に売主のところへ向かい、不動産会社の方、行政書士の方など関わってきた人たちが集ります。
そこでは補償内容の確認と住宅ローンの実行、鍵の引き渡しが行われます。
私の予定時間が早かったからなのかどうかはわかりませんが、補償内容の確認が終わった時点でローンの実行(銀行が売主の口座へ入金する)がされていなかったので、少し謎の沈黙時間が生まれていました。
だいたい10分近く沈黙時間があったのですが、その光景がかなりシュールだったのが印象深いです。
後で不動産会社の方へ聞いたところ、ほとんどの契約でその沈黙時間があるようで、ローンが実行されないのではないかという緊張感があるそうです。
無事に入金が確認されましたので、鍵を受取って一連の流れが終了となります。
追加工事
ここは人によって違うと思いますが、私の場合は追加工事を依頼しました。
追加工事は基本的に物件が完全に自分の物になってから、つまり引渡し後に行います。
内容としては、カーテンレールの取付け、ロールスクリーンの取付け、テレビアンテナ取付け、ネット回線工事、フロアコーティングになります。
これら個別で業者へ依頼する必要がありますので、もし引渡しから引越しまでに時間がある場合はその間で行ってもらうよう日程調整が必要です。
特にフロアコーティングについては、引越し前の何もない状態でないと効果的にできないので、最適な期間になります。
追加工事をするかしないか、またどんな内容でするかは人それぞれですが、事前に考えておくことでこの期間を無駄にしないことをおすすめします。
良かったこと
2階建ての物件にしたこと
都内では狭い土地にできるだけ床面積を作るために3階建ての物件が多いです。
私が調べている中でもほとんど2階建ての物件はなかったのですが、階段の上り下りは絶対に少ない方が良いだろうという考えのもと、ここは拘っていました。
結果的にやはり階段の上り下りは面倒で、今はまだ良いですが年を取っていった時のことを考えたら2階の方が負担少なく快適だと思います。
スマートキーが付いていたこと
物件を探している段階ではまったく気にしていなかったのですが、選んだ物件にたまたまスマートキーが付いていました。
簡単に言うと玄関の鍵を物理的でなく、タッチセンサーやボタンで行うというものです。
これが意外と快適で、鍵を持ち歩く必要は当然あるのですが、ポケットや鞄に入れたままでドアノブについたボタンを押せば開くので鍵を取り出す動作がなくて楽でした。
南向きであること
日当たりの良さは重要というのは皆さんもわかりきっているかと思いますが、私は絶対必須条件にはしていませんでした。
たまたま他の希望条件に合った物件が南向きで日当たりも良かったという結果です。
実際に住んでみると、日中は電気を付けなくても十分明るいので、電気代も節約できていると思いますし、さわやかな朝を迎えられます。
駐車場が付いていたこと
駐車場についても物件探しのときには重要視していませんでしたが、選んだ物件が駐車場付きでした。
これは結果論になりますが、駐車場を活かさないのは勿体ないと思い車の購入に至っています。
都内だと車は必要ないという考える方も多いと思いますが、私の場合はキャンプが趣味であるということもあって車は何かと便利です。
一般的に都会で車を持つことは、駐車場代が高いこともあって維持費がかかってしまうために諦めている方も多いのかと思います。
これは誤算だったものの、なんだかんだで良かったと思えるポイントでした。
反省点
仲介手数料をもっと安くできたかもしれない
お世話になった不動産会社にはとても感謝しているのですが、後々調べてみたところ仲介手数料をもう少し安くできる不動産会社もあったのではないかと思っています。
特に新築の場合、不動産会社は売主から手数料を貰えるので、購入者は無料というところもあるみたいです。
仲介手数料はマイホーム購入の初期費用において結構な額を占めているので、安くできるのであれば下げたいところであります。
ただ購入者から手数料を取らないということは、その分接客の質が悪い可能性もあるので、一概に安ければいいというものではないとも思います。
どちらかというと不動産会社には仲介手数料を払い、その分物件の値下げ交渉を頑張ってもらう、何か特典を付けてもらうというような関係の方が、お互いに気持ちよくやり取りができるとも考えています。
あくまで事前に仲介手数料を安くできる可能性があったというところを考慮して動いていなかったというのがポイントなので、参考にしてみてください。
リビングが2階にあること
これは正直考えていなかったのですが、リビングが2階にあったことで余計な費用が発生しています。
それが大型家具や家電の搬入費用です。
冷蔵庫やドラム式洗濯機、食器棚が階段から2階へ上げることができず窓からクレーンを使って搬入することになりました。
当然クレーンには別途費用が掛かり、25,000円とそれなりの金額です。
今後家電の買い替えには、都度クレーン作業が伴うことになるので少し後悔はしています。
住宅ローンの事前審査を先に済ませていればよかった
前回の記事でも少し触れましたが、銀行の住宅ローン事前審査を先に行っておくことにより、借入限度額の目安もわかり、気に入った物件を見つけた時に他の人より先に申し込みできる可能性が高まります。
私の場合は最終的に契約できたので結果オーライでしたが、審査の差で購入できていなかったらというのを考えるとショックだったと思うので、先に事前審査を済ませておくのをおすすめします。
天井が高いと少し不便
いわゆる吹き抜けとまではいかないですが、リビングの天井が一般的なものよりも少し高い物件でした。
そのためシーリングライトの交換に脚立が必要になってしまうのと、暖房が温まりにくいというデメリットがあります。
暖房についてはサーキュレーターを使うことで補えるのですが、ライトの交換は頻度がそこまで多くないものの、今後のことを考えると少々肩の荷が重いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
マイホームの購入というのは、ほとんどの方にとって一生に一度あるかないかの大イベントだと思います。
ある程度の年齢を超えてくると家の購入は一般的なものになってくるかと思いますが、それでも他人の体験談を聞く機会というのはそこまでないのではないでしょうか?
私はマイホームの購入に後悔はありません。
しかし改善できた部分など反省点はありましたので、これからマイホームの購入を行う予定の方はぜひ参考にしてみてください。